残業ゼロがすべてを解決する

ある社長さんと社内整備の話しをしていたら、なんだかとっても話しが合うのです。
「ある本でこんなことが書いてあったんですけど」
「あれ、それ今わたしが読んでいる本にも書いてあった。もしかして同じ本?」

なんと、示し合わせたように、最近読んだ本がいっしょでした。
「残業ゼロがすべてを解決する」小山昇著

社長は、時代がどのように変っていくのかを見極め、時代の変化に合わせて会社をつくり変えなければならない。
中小企業を取り巻く経営環境は「4つの理由」から大きな変化にさらされている。
1.雇用・採用の変化
2.新卒社員のトレンドの変化
3.「月45時間以上」の残業は法令違反
4.社員の「健康」を重視する機運

こんなことが書いてあります。
「辞めても次の人がいる時代」から「辞めたら次がない時代」に変わり、「人を大切にする会社」でなければ生き残れません。ですから「人が辞めないような対策を取る」ことと「業務改善をして、今いる社員の生産性を上げる」こと。生産性を上げて、ひとりあたりの労働時間を減らす。

そのためには!
社長が暗に残業を容認していてはダメなんです。

仕事は、空を飛ぶのと似ている

もう3年も前に、「境界知のダイナミズム」(瀬名秀明 著)のなかで、小型飛行機の免許取得経験について書かれた文章を紹介しました。

今、自然とこの内容が思い出されてきました。
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空の上は三次元の世界だ。最初のうちは違和感の連続で、どこに目を向ければいいのかさえわからない。
飛行機の動きが自分の身体と馴染めず、気がつくと手ががちがちに固まっているということもしばしばだった。

安定させようとして押さえつけてしまうために、かえって飛行機は安定性を崩す。
回復させようとしてさらに機体が揺れる、という悪循環に陥る。

「飛行機に乗ると、誰でも半分のインテリジェンスしか発揮できない」と聞いたことがあるがまさにその通りで、これに英語のコミュニケーションが加わると、自分でも信じられないほど判断力が低下する。

しかし訓練を重ねるうちに、少しずつ自分の身体から力が抜けてゆく。
操縦桿を強く握りしめる必要はない、親指と人差し指でつまむ程度で構わない、と気づく頃には、ようやく周囲の状況が見えてくるのだ。

ちょうどそれは、自分と機体の間で閉じていた世界が、次第に窓の外へ、ラジオコミュニケーションの向こうへとひろがっていくような感じである。
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この文章を読んでイメージするのは、新たな仕事を始めたり、人とのつながりができて、自分の世界がぐーっと広がるときのこと。

慣れ親しんで、反射のように動けていた日常から、それまでとは異質の状態に放り込まれたとき。
いままで地面ような二次元世界から、空のような三次元世界にほうりだされたみたいな感じ。
「あれ、どっち行けばいいんだっけ?」
「あれ、今どこにいるんだっけ?」
「そもそもなにをしようとしていたんだっけ?」

自分は絶対的に変っていないのに、世界が変ると自分を見失ってしまうことがあります。

社会生活を日常化、習慣化していくのは、単なる慣れではなくて、感覚を再構築して新しい世界に適合していくことなのだと瀬名さんは書いています。

会社の中の自分も、まわりの変化とともに動かなければなりません。
感覚を再構築して、新しい世界に適合していくのです。

さて、楽しんでいきましょう。

校正記号表

校正記号表、このルールに基づいて校正しようと、一度は覚えたはずなのに、全くといっていいほど使っていない現実。

ポラロイド伝説 クリストファー・ボナノス 著

この本を読むまで、ポラロイドカメラのことなどすっかり忘れていました。
そのくらい時代は変わってしまったということです。

子どもの頃カメラに憧れて、はじめて一眼レフを買ってもらったのが、中学のとき。
家にはポラロイドカメラもありました。
そのあまりにも「インスタント的な」俗っぽさが軽すぎて、好きにはなれませんでした。
でも、ポラロイドカメラ自体のロボットみたいな動きや音、雑誌などでよく使われるポラロイド写真のアーティスティックな感じ、そのときの写真はその一枚だけという刹那性には惹かれるものもありました。

そんなことを思い出させるだけでなく、この本を読んだあとはとても考えさせられました。

エドウィン・ランドという天才の栄枯盛衰。
彼の引退後、この会社がたどった道は、創業からの成功物語の真逆の道をたどります。
市場の根本的な変化、後継者の問題、強欲な投資家の登場など、あれよあれよというまに、転落していきます。

「ポラロイド社にはナンバーツーがいない。いるのはナンバースリーの集まりだけだ」
こういわれる企業のあり様。
ランドが後継者をつくれなかったことが失敗の教訓として、この本に詰まっていると感じました。

professional(プロフェッショナル)の語源

professional(プロフェッショナル)の語源は、
pro(前に、先に、あらかじめ、前傾姿勢、先取り的)
fession(話す)
profession(皆の前で話す、知識や技能を公言する)

自分の知識や技能を先へ先へと進ませて、かつ明確にしていけることが、プロフェッショナルということなのでしょう。
後退していったり、なんだかよく説明できないなんていうのは、プロフェッショナルではないということか。

当社の、professionalismは、どうだ。