社長ブログ
2018年06月25日

ふくしまのいろ8  しみどうふ

ふくしまのいろ8
しみどうふ

冬の陽をたっぷりと浴びた大豆色
福島市 立子山の凍み豆腐

立子山の凍み豆腐、その天日干しの風景は福島市の冬の風物詩だ。
豆腐を製造 し急速冷凍させたものを保存熟成。
乾燥に適した西高東低の冬の気候になった頃に、天日干しを開始する。
原材料は大豆。凍らせた時(水分を含んでいる時)は、 濃いオレンジ色だが、乾燥するにしたがって色が抜けて白っぽくなり、大豆の色へと変わる。
凍み豆腐の良し悪しを決めるのはやはり色味。
「これはいい」という製品は、大豆の色に乾燥したもので、見た目も味も良く、食欲もそそるという。
寒くて天気がいいと乾燥が進み、白っぽい大豆本来の色をした大きくのびのびとしたなめらかな凍み豆腐ができあがる。
大正4年に製造を開始して以来、およそ百年の歴史をもつ立子山の凍み豆腐。
いまでは生産者の数が減ってしまったが、ここには決して失いたくない冬の風景がある。
それは美味しさを凝縮させた大豆色が連なる美しい風景だ。
(取材協力:元生産農家)

2018年06月22日

ふくしまのいろ7  ながとこ

ふくしまのいろ7
ながとこ

極上の秋と、冬到来を告げる黄色
喜多方市 新宮熊野神社の大イチョウ

およそ 930 年前、源義家の命によりこの地に作られた新宮(しんぐう)熊野神社。
国重要文化財に指定されている拝殿「長床」は昭和40年代に復元されたもので、直径1尺5寸(約45cm)の円柱44本が等間隔に並び、四方が吹き抜けとなっているのが特徴だ。
その手前に立つイチョウは樹齢850年以上、高さ37m、根回り8mの大木。
かつては黄色く色づいた様子が、会津若松市内からも見えたというほどの大きさだ。
後三年の役の際に源義家のお手植えによるものともいわれる。
神社には常駐の神主がいないため、木の管理や参拝者への案内などは、地元保存会が行っている。
見頃は例年11月20日前後だが、朝と夕方でも色が違うぐらい、色づきが速いのだという。
極上の黄色のじゅうたんを心ゆくまで満喫するなら、この時期の早朝が特におすすめだ。
イチョウの葉が緑から黄色へと移りゆくと、喜多方に本格的な冬が訪れる。
(取材協力:新宮地区重要文化財保存会)

2018年06月20日

ふくしまのいろ6  おおうちじゅく

ふくしまのいろ6
おおうちじゅく

地域文化と想いを継承する茅葺きの色
下郷町 大内宿の茅葺き屋根

寄棟造(よせむねづくり)の茅葺(かやぶ)き屋根の民家が建ち並び、江戸時代の宿場の面影を残す大内宿。
参勤交代の大名も通った重要な街道だったが、丈夫なトタン屋根に葺き替える家が増え、通りの姿は様変わりしていった。
それを憂えた当時の町長や役場職員が住民を説得して茅葺き屋根に戻し、観光資源として活用するようになったという。
葺き替えたばかりの茅かやは、わずかに赤みを帯びたくすんだ黄色のすすき色だが、年月を経るにつれ枯れた萱かや色へと変わり、そのグラデーションが町なみに変化をつけている。
大内地区には「結(ゆい)」と呼ばれる相互扶助制度が残り、『大内宿結 の会』会員が屋根葺きに携わっているほか、地域コミュニティの中心組織として、祭りや年中行事の継承に協力している。
『売らない・貸さない・壊さない』をモットーに古民家の保存に努める大内宿保存会では、屋根を葺く材料のすすきの育成や刈り取りも行っている。
地元の人々が守り続けている茅葺きの色は、この土地の文化そのものの色だ。
(取材協力:大内宿結の会)

2018年06月19日

スポーツチームのポロシャツつくりました

チームのロゴマークを入れたポロシャツをご依頼いただき制作手配しました。
同じ名入れのポロシャツを着ると、一体感が違います!

2018年06月18日

ふくしまのいろ5  あんぽがき

ふくしまのいろ5
あんぽがき

古里の風土が醸し出す、美しい橙色
伊達市 あんぽ柿

大正期の中頃に、伊達市五十沢地区で生まれたあんぽ柿づくり。
その歴史は約 百年といわれる。
干し柿というと一般的には黒ずんだ色を思い浮かべるが、あんぽ柿は柿の色はそのままに、中味も飴色のような橙色となるのが特徴だ。この色を生み出すのは、硫黄燻蒸(くん じょう)という独自の工程。
無害で酸化防止、殺菌の効果を施すことにより、黒ずまない美しい色を生み出している。
最近では他の地域でもあんぽ柿を作っているが、この色はなかなか出ないのだという。
それは伊達の気候も大きく関係している。
山から吹く風の強さが、あんぽ柿づくりに最良の環境なのだ。後継者問題などもあるが、生産者が「ここまできれいな色のあんぽ柿は他 所では作れない」というプライドを持って商品を送り出している。
地域の子どもたちには、「あんぽ柿の絵本」で五十沢地区発祥のあんぽ柿の魅力を伝えている。
風土から醸し出された橙色は次代への灯りともいえる古里の色だ。
(取材協力:JA ふくしま未来)

2018年06月15日

ふくしまのいろ4  しらかわだるま

ふくしまのいろ4
しらかわだるま

幸せな未来があふれる、希望の紅色
白河市 白河だるま

江戸時代の絵師・谷文晁が描いた図案がモデルとされる白河だるま。
白河藩主松平定信が城下の殖産を目的に始めたものといわれ、毎年2月11日に開かれるだるま市では、昨年のものよりも大きいだるまへと買い替え、繁栄を祈願するのが習わしだ。
白い胡ご粉ふんを塗った型の上から全体に紅を、顔の部分はさらにその上から白を塗る。
眉毛は鶴、鬢びんは亀、あご鬢は竹、耳鬢は松・梅を表すといわれ、今でも一つひとつ手描きにこだわり作られている。
だるまが紅色になった理由には、達磨大師が身につけた緋ひの衣という説、魔除けの色が由来など諸説あるが、だるま市で賑わう人々の往来を見れば、白河だるまの紅色が、幸せな未来を予感させる色だというのは間違いないだろう。
(取材協力:渡辺だるま店)

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