遅れてきた、最後のおくりもの

叔母のともちゃんが、先月亡くなった。
60歳。肺がん。入院して1週間であっけなく逝きました。

長男の父とはひとまわり違う一番下の妹で、東京に住んでいました。
ビートルズが来日した際、コンサートに行きたいと大騒ぎしたという語りぐさ。
実家に帰ってくるときは、マロングラッセとクラシックレコードをお土産に。
パンが大好きで、お正月にはNHKでバレエを観て。

ともちゃんの母親が19年前に亡くなってからは
義姉である母が、なにかと連絡をとりあって、まるでほんとうの姉のように
ともちゃんのことを心配し、お世話をしていました。
「でも、まあわたしなんて、いつまでたっても義理だから、
こっちが思っているほど、ありがたくは思っていないだろうね」
なんて、半分冗談で母は言っていたものでした。

亡くなって数週間後、もういないともちゃんから母宛に荷物が届きました。
来年の干支、寅の置物。
来年、母は年女。

母の干支が寅だということを覚えていて、入院する前に注文をし
年末に届くように手配をしていたようです。

「自分の最後がわかっていたのかもしれないね。
 よっぽど辛かったのかもしれない。
 ありがとうなんて言われてこともなかったのに
 こんな、最後になって、ねえ。。」
と言って、母はおっきな涙をこぼしました。
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